当院の審美歯科（白い詰め物・被せ物）

審美歯科で行う白い詰め物や被せ物の治療は、見た目を重視した治療と思われがちです。しかし、白いセラミック素材は銀歯に比べて汚れがつきにくく、治療後に詰め物と歯の間に隙間ができることもほぼなく、虫歯などのトラブルが再発するリスクが少ないのです。

これは一例ですが、歯の根が折れてしまい本来なら抜歯と診断される状況の患者さまが、その歯がだめになるかもと理解された上で、自費の被せ物治療を選択されました。しかしその治療後５年以上、７年たってもその歯を抜くことなく、ご自身の歯でお食事をすることができたのです。

自費治療で使用する素材は、経年や温度による変形が少ないため二次的な虫歯になりにくく、清掃性の面からも歯周病になりにくいと言われています。そのような素材を使って丁寧な治療をすることで、歯を長持ちさせることにつながると改めて実感した症例です。このような経験からも、私たちは見た目だけでなく、将来のお口の健康を考えた審美歯科治療を行っています。

お口は、顔の印象を大きく左右する重要なパーツです。そのため、ただ歯だけをきれいにすれば良いわけではなく、歯と歯ぐき、歯と唇のバランス、お顔全体と口元の調和まで考えた治療をする必要があります。

当院では一本ずつの歯の形だけでなく、「スマイルライン」や「エステライン」と呼ばれる口元を美しく見せるための基準を意識しています。歯と唇の美しいバランス、お顔全体のバランスをしっかり確認して治療を進め、笑顔がより美しくなる審美歯科治療をご提供いたします。

藤の丘歯科医院では、丁寧な治療工程をふむことで、見た目も機能も重視した審美歯科治療を実現しています。

歯を美しく見せるには、被せ物の縁を歯ぐきのラインとしっかりと合わせて、その間に段差ができないようにすることが重要です。そのためには精密な型どりと被せ物の土台となる歯を精緻に削る、細やかな作業が必要です。

当院では「圧排糸（あっぱいし）」という道具を使って、歯と歯ぐきの境目のラインまで精密に型取りいたします。さらに、土台となる歯も削る際にも細心の注意を払っています。ご希望に応じて手術用の顕微鏡「マイクロスコープ」も利用し、細部までこだわった治療を行います。また、必要に応じて歯ぐきの形を整える手術も実施し、より美しい仕上がりを目指します。

当院は最新機器「口腔内スキャナー」を導入しています。口腔内スキャナーとは、専用カメラでお口の中をスキャニングし、その画像をコンピュータ上で解析してお口の型取りを行う機器です。

従来お口の型を取る場合は粘土のような材料をお口の中いっぱいに入れてしばらく時間を置く、といった過程が必要であり、この方法は多くの患者さまにとって不快感が強いものでした。その点、口腔内スキャナーはこのような従来の方法に比べて不快感なくお口の型取りができるため、患者さまの負担が軽減されて、型取りが楽になります。また、カメラによるスキャニングとなるので、型取り材の変形もなく、より精密な型を取ることができます。